ボタンエキスの肌の老化抑制作用について
更新日期:2020年10月30日
ボタンエキスは、古くから抗菌・抗炎症・抗アレルギーの作用が知られているようですが、最近の研究でボタンエキスには肌の老化を抑制する作用があることがわかってきました。
肌の老化は多くの要因によって起こりますが、一番わかりやすいのは「バリア機能」と
「コラーゲン産生機能」が衰えることだといえるでしょう。

まず、バリア機能とは、肌の水分を保ち、紫外線や外的刺激から皮膚を防御する機能のことです。このバリア機能が十分に働くためには、肌の角質と角質の隙間を満たしている細胞間脂質が重要な役割を果たしています。
細胞間脂質の主要な成分はセラミドですが、このセラミドの量が低下するとバリア機能も低下してしまうのです。したがって、バリア機能が働くためには生体内のセラミドの合成を促進することが重要ということになります。ボタンエキスにはこのセラミド合成促進による保湿・バリア機能改善作用が認められているのです。
次に、「コラーゲン産生機能」とは、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンなどを生み出す働きのことです。コラーゲンは真皮内の線維芽細胞が産生しています。
ところが、加齢や表情により皮膚が圧縮される(笑顔や表情の変化)ことの繰り返しなどの影響で線維芽細胞の核が変化し、コラーゲンを分解する真皮タンパク分解酵素が増加する現象が起きてきます。
このタンパク分解酵素の増加を防ぐ成分として、ボタンエキスがあげられているのです。老化を抑制することが期待できる成分としてボタンエキスに注目です。
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