透明感のある肌へ
透明感にあふれた健康的な肌は女性の憧れです。でも、個人差はあるものの30歳を超えるくらいから「お肌のくすみ」を訴える方が増えてきます。
とくに、色白の肌の方は、目の下などもともと皮膚が薄い部分が「青黒っぽく見える」「クマが目立ってきた」などと透明感がなくなってきた状態、つまり「肌のくすみ」を訴える方が少なくありません。

この「肌のくすみ」は、乾燥や肌の糖化などいくつかの原因がありますが、最も大きな原因と考えられるのは「肌の血行不良」です。たとえば、青黒っぽく見える肌くすみの場合、血液の流れが滞ると溜まった血液が薄い皮膚を通して透けて見え、暗くくすんで見えてしまいます。
また、血行不良の状態が続くと栄養や酸素が行き渡らず、肌の新陳代謝が低下しやすくなり、老廃物が蓄積しやすくなります。
正常な新陳代謝をしている肌は、細胞がつねに入れ替わっており健康な状態を維持することできますが、血行不良から新陳代謝が低下した結果、全体的に顔色がトーンダウンして、くすんで見えてしまうことになります。
それでは血行不良を起こす原因は何?ということですが、これもいくつかの原因が指摘されています。
・体の冷え(冷え症)
・偏った食生活
・ストレス
・寝不足
などです。とくに「体の冷え」は自分でもそれに気づいていない人が多いといわれています。
以前にもお話ししていますが、たとえば「朝食を抜くことが多い」「夜ふかしや昼夜が逆転した生活を送っている」「運動不足」「年中、冷たい食べ物や飲み物を摂っている」「入浴はシャワーのみで終えている」などに当てはまる方は、気づかないうちに「冷え」から血行不良、新陳代謝の低下を招いている可能性があります。

肌のくすみが気になり始めた方は、血行不良の改善を意識した生活を心がけてください。
また、毎日の肌のお手入れも次のように正しい手順で行いましょう。
①クレンジング
洗浄力のやさしいミルクタイプで30~40秒で洗い流す。
②洗顔
植物由来の保湿成分を配合した洗顔料を使い、35°C前後のぬるま湯でやさしくすすぐ。
③化粧水と乳液
手の温度で軽く温め、やさしくなじませる。
④美容液
メーカー推奨の適量をやさしくつけ、ハンドプレスをゆっくり繰り返す。気になるところには重ね付けする。
さらにクリームを使う方は同様。

とくに、お手入れの中心となる美容液には、血行促進作用のあるセンブリなどの成分が配合されていることが大切です。
透明感のあるお肌のために、生活全般をふり返るとともに正しい手順でのスキンケアを実行しましょう。