肌年齢について
更新日期:1月 21
「肌年齢」という言葉をよく耳にします。肌年齢とは、さまざまなデータから判定される測定対象の肌がどの年齢の人に一番近いかという指標を意味する用語として使われます。
もし、肌年齢が実年齢より若いと判定された場合は、しっかりとスキンケアも行えており、肌が健康ということが分かりますが、反対に実年齢より高い場合はお手入れ方法やスキンケアに何かしら問題がある可能性があると考えられます。

肌年齢の測定は、ネットで公開されているチェックリストやスマホのアプリでも手軽に行えますし、デパートなどの化粧品カウンターでスキャナを使用して詳細に知ることもできます。
スキャナを使用する場合、一般的には以下のようなデータを測定するようです。
・肌の水分値
・肌の油分値
・色素沈着の大きさや数(メラニン量)
・肌の色味
・肌の弾力
・目立つ毛穴の数
・目の下のしわの数
・きめの細かさ
肉眼では見えないレベルの肌状態のデータをも検出、それらを総合して肌がどの年齢の水準にあるかという「肌年齢」を教えてくれるのです。
これらのうち、とくに大切なデータを挙げると

①肌の水分量
肌細胞が若いほど水分をキープできますが、「水分が少なく乾燥している」と判定されると肌年齢は高く表示されます。潤い十分な理想的な水分量はお手入れ前で35%~45%くらいといわれています。水分量は肌のツヤやハリといった見た目にも大きな影響を与えるので、最も気を付けておきたいデータです。
②肌の油分量
人は加齢とともに肌細胞に含まれる油分量が減少していきます。油分量が少なくなると肌が乾燥しやすくなるということになります。もちろん、油分が多すぎてもニキビなどの原因となるので、バランスが大切です。ちなみに、肌の水分量・油分量の比率については8:2とする指摘があります。一つの目安と考えることもできるでしょう。
③色素沈着の大きさや数(メラニン量)
主に紫外線の影響によって生まれるメラニンは、加齢とともに皮膚の深層部に蓄積されていきます。シミなどの原因となるメラニンがどれだけ肌に含まれているかをチェックし、含まれている量が多いほど肌年齢は高くなります。
④肌の弾力
コラーゲンが不足したり、繊維が細くなったりすると、肌の弾力が失われてしまいます。
加齢とともにコラーゲンを生み出す力が弱くなるだけでなく、紫外線によるダメージでもコラーゲンが損なわれてしまうのです。肌に弾力があるかどうかは肌年齢に大きく影響します。
これらのデータの改善を目指すことは、同時にお肌の健康を守ることにつながります。
健康な肌を実現するためには、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを活性化してコラーゲンの生成を促したり、偏りなく栄養分をしっかりと
摂取する食生活を心がけ、適度な運動と規則正しい睡眠など健康的な生活を送ることが大切です。そして、継続的で丁寧なスキンケアを実践する
ことが肌年齢を若く保つ秘訣といえるでしょう。